外壁塗装の助成金は嘘?国の制度を調べたら「塗るだけ」は対象外でした

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。

「外壁塗装 助成金」と検索すると、たいてい最初に目に入るのが「嘘」という言葉です。

制度があるのか無いのか、それすら分からなくなって、この記事にたどり着いた方が多いと思います。

先に結論から書きます。制度は実在します。ただし「国からもらえる」という説明は正しくありません。

この記事では、国の制度を公式サイトで実際に開いて確かめた結果と、自分の市区町村を5分で調べる手順、そして営業トークの嘘をその場で見抜く聞き返し方をまとめています。

金額は書きません。制度は市区町村ごとに違い、期限も毎年変わるからです。ここに数字を書くと、読んだ方が損をします。そのかわり、ご自身で正しい数字にたどり着く道順を残しました。

目次

まず、国の制度を実際に開いて確かめました

2026年に国が動かしている住宅向けの制度は「住宅省エネ2026キャンペーン」です。国土交通省・環境省・経済産業省が連携して行っているもので、中身は4つの事業に分かれています。

公式サイトを開いて、4事業の対象工事をそのまま書き出したのがこの図です。

住宅省エネ2026キャンペーンの4事業と外壁塗装の関係を示した図
住宅省エネ2026キャンペーンの公式サイトで4事業の対象工事を確認した結果(2026年8月19日)

4つを並べると、こうなります。

事業の名前 対象になっている工事
みらいエコ住宅2026事業 躯体(床・壁・天井)の断熱改修を含む、幅広いリフォーム工事
先進的窓リノベ2026事業 断熱性能の高い製品を使った開口部(窓・ドア)の改修
給湯省エネ2026事業 高い性能を持つ高効率給湯器の設置
賃貸集合給湯省エネ2026事業 賃貸集合住宅における小型の省エネ型給湯器の交換

4つのどこにも「外壁塗装」という言葉は出てきません。

いちばん近いのは、いちばん上の「みらいエコ住宅2026事業」です。ただしこれは躯体の断熱改修を含むことが条件になっています。

つまり国の制度が見ているのは「断熱」であって、「塗装」ではありません。外壁の色を塗り替えるだけでは、そもそも入口に立てないということです。

遮熱塗料や断熱塗料を塗った場合はどうなるのか、という質問をよく見かけます。これは事業ごとの要件を必ずご自身で確認してください。塗料の性能で判断されるものではなく、事業が定める製品要件に当てはまるかどうかで決まります。ここで断定できる話ではありません。

では、助成金はどこにあるのか

答えはお住まいの市区町村です。

外壁塗装が対象になりうる制度は、国ではなく市区町村が独自に用意しているものがほとんどです。「住宅リフォーム補助金」「住宅改修助成」といった名前で、地元の業者に発注することを条件にしている制度がよくあります。

ここで大事なことが2つあります。

1つめ。制度が無い自治体もあります。すべての市区町村にあるわけではありません。

2つめ。あっても、その年の予算が終われば締め切られます。年度の途中で受付終了になる制度は珍しくありません。

だから「去年は使えた」という話が、今年そのまま通るとは限らないのです。

自分の市区町村を5分で調べる手順

ここがこの記事の本題です。まとめサイトの一覧を見るのではなく、役所の公式ページに直接たどり着くやり方を書きます。

手順1|検索窓に、この形で入れます

お住まいの市区町村名に続けて、次の言葉を入れてください。

検索窓にそのまま入れる言葉

◯◯市 住宅リフォーム 補助
◯◯市 住宅改修 助成
◯◯市 外壁塗装 補助金

1つで出なければ、3つとも試してください。制度の呼び名は自治体ごとにばらばらで、「補助金」と呼ぶところと「助成金」と呼ぶところがあります。

手順2|開くページを見分けます

検索結果には、塗装会社やまとめサイトのページがたくさん混ざります。

見るべきは、アドレスが「lg.jp」で終わっているページだけです。これは地方公共団体だけが使えるドメインで、役所の公式ページである証明になります。

まとめサイトの一覧表は便利に見えますが、更新が止まっていることがあります。最初の当たりをつけるまでにして、金額と期限は必ず役所のページで確かめてください。

手順3|ページの中で、この4つを確かめます

確かめること なぜ見るのか
受付の期間 年度の途中で予算が尽きて終わることがあります。まずここです
申請の順番 契約前・着工前の申請が条件のことが多く、順番を間違えると対象外になります
業者の条件 「市内に本店がある業者」に限る制度がよくあります。会社選びに直結します
対象になる工事 外壁塗装が単体で入っているのか、断熱や省エネとセットなのかが分かれ目です

手順4|分からなければ、電話で聞きます

ページを読んでも判断がつかないことはあります。そのときは、役所の担当課に電話で聞くのがいちばん早いです。

聞き方は「自宅の外壁塗装を考えているのですが、使える補助の制度はありますか」で十分です。制度の名前を知らなくても構いません。担当課につないでもらえます。

この電話1本で、この記事を含めたどのサイトよりも正確な答えが手に入ります。

嘘を見抜く、5つの聞き返し方

「助成金が使えますよ」と言われたとき、その場で使える確かめ方をまとめました。

否定から入る必要はありません。本当に扱っている会社なら、どれもすぐ答えられる内容です。答えに詰まるかどうかで見分けます。

言われたこと こう聞き返します 本物ならこう返ってきます
助成金が使えます 制度の正式名称を教えてください 「◯◯市住宅リフォーム補助金です」と固有名詞が出てきます
国から出ます どの事業ですか 国の4事業のいずれかの名前が出ます。出なければ市区町村の制度と取り違えています
100万円もらえます 上限額は要項のどこに書いてありますか 要項のページを示せます。高額をうたう国の制度は見つかりませんでした
誰でも使えます 所得や築年数の条件はありますか 条件を具体的に言えます。「条件なし」はまずありません
今日契約すれば間に合います 申請は契約の前ですか、後ですか 「契約前です」と答えます。急かす説明と噛み合いません

この2つが出たら、いったん止めてください

助成金を前提にした値引きを、契約書に書いてくれない。口約束のまま進むと、下りなかったときに全額の負担が残ります。
「代わりに申請しておきます」と言うが、申請書の控えをくれない。申請したのは誰の名前か、控えで必ず確かめてください。

なぜ「嘘」という言葉が付いて回るのか

制度が実在するのに、これほど「嘘」と検索されるのには理由があります。調べていて、3つに整理できました。

理由1|「国」と「市区町村」が混ぜて語られている

いちばん多いのがこれです。実際の窓口は市区町村なのに、「国の助成金」と説明される。

聞いた側は国の制度だと思って調べ、見つからないので「嘘だった」となります。制度そのものは自分の市のサイトにあったのに、探す場所が違っていたわけです。

理由2|条件が多くて、結局は対象外になる

所得の制限、築年数、税金の滞納が無いこと、市内の業者に頼むこと——条件はいくつも重なります。

制度はあったのに自分は当てはまらなかった。この体験が「嘘」という言葉になって残ります。

理由3|金額が大きく盛られている

広告や訪問販売で語られる金額は、実際の制度よりかなり大きいことがあります。

50万円・100万円といった額を出す制度は、探しても見つかりませんでした。大きな数字が出てきた時点で、上の表の聞き返しに進んでください。

助成金より、先に効くことがあります

ここまで読んで、少しがっかりされたかもしれません。

ただ、はっきり書いておきたいことがあります。助成金で下がる額よりも、会社によって変わる額のほうが大きいのが実際のところです。

同じ家の同じ工事でも、見積もりは会社によってかなり開きます。

制度を調べるのはもちろん進めていただきたいのですが、それと並行して、複数社の金額を比べておくほうが確実です。

まず、いまの相場を知るところから

入力は1分ほどで終わります。無料で複数社の金額を比べられます。助成金の有無にかかわらず、いくらかかる工事なのかを先に知っておくと、役所に聞くときも話が早くなります。

無料で見積もりを比べてみる

どのサービスを使うか迷う場合は、紹介サイト35社を比べたランキングを先に見ていただくのが早いと思います。

あわせて読んでおくと安心な記事

よくある質問

Q. 外壁塗装に国の助成金はありますか?

A. 外壁を塗るだけでは対象になりません。2026年の国の制度は「住宅省エネ2026キャンペーン」の4事業で、対象は躯体の断熱改修・窓の断熱改修・高効率給湯器の設置です。塗装は断熱改修とは別の工事として扱われます。

Q. 外壁塗装の助成金は嘘なのですか?

A. 制度そのものは実在します。嘘になりやすいのは「国からもらえる」「誰でも使える」「100万円出る」といった言い方のほうです。実際の窓口は市区町村で、条件と募集期間が細かく決まっています。

Q. 自分の家が対象かどうかは、どこで調べればいいですか?

A. お住まいの市区町村の公式サイトが唯一の正解です。検索窓に「市区町村名 住宅リフォーム 補助」と入れて、ドメインが lg.jp で終わるページを開いてください。まとめサイトの一覧は更新が追いついていないことがあります。

Q. 業者が「助成金が使えます」と言ってきました。信じていいですか?

A. その場で「制度の正式名称」と「自治体の担当課の名前」を聞いてください。答えられる会社は実際に申請を扱っています。名称が出てこない、急かす、契約書に助成金の記載がない場合は、いったん止めたほうが安全です。

Q. 助成金の申請は、工事のあとでもできますか?

A. 多くの自治体で、申請は工事の契約前・着工前に済ませる必要があります。契約してしまうと対象外になる制度が一般的なので、順番だけは先に確かめてください。

まとめ

外壁塗装の助成金は、嘘ではありません。ただし、国からもらえるものでもありません。

国の制度を実際に開いて確かめたところ、2026年の4事業が見ているのは断熱・窓・給湯器で、外壁を塗るだけの工事はどこにも入っていませんでした。

探す先はお住まいの市区町村です。「市区町村名 住宅リフォーム 補助」で検索し、アドレスが lg.jp で終わるページを開く。それで分からなければ、担当課に電話で聞く。ここまでで5分ほどです。

そして、「助成金が使えます」と言われたら、制度の正式名称を聞き返してください。これ1つで、たいていの嘘は止まります。

この記事に足りない不安があれば、ぜひ教えてください。読んだ方が動けるところまで、書き足していきます。

目次